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医師へのあこがれ(その50)

医師へのあこがれ
2011.09.15.木曜日
医師へのあこがれ | 2011.09.15.木曜日

近畿大学形成外科教室に入局を決め、先方に連絡をすると快く入局が許されました。最終学年6年生の残りの期間は、卒業試験と医師国家試験対策に集中する日々となりました。
国家試験まで数ヶ月間ありますが、その前に全科の卒業試験があります。医学部は他の学部と違って卒業論文はありません。その代わりに各教科毎に試験があります。
内科が、第1内科から第3内科まで3つ、外科は2つ、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科、麻酔科、整形外科、脳外科、眼科、皮膚科、精神科、歯科口腔外科、臨床検査科、放射線科、など20近い科の試験があります。もし、追試験になってしまうと負担はさらに増えます。


昔、試験のために必要な教科書や参考書・問題集を積み上げると1メーター近くになると聞かされていて、まさかそんなことはないだろうと冗談だと受け止めていましたが、実際に積み重ねてみると1メーター近くになりました。そのすべてを記憶するわけではありませんが、勉強量は膨大でした。
私たちが受験した当時、医師国家試験の試験教科は、すべての教科ではなく内科、外科、小児科、産婦人科、公衆衛生学が必須教科で、他の科目から2教科選ばれる制度でした。
それでも勉強しなければ行けない量が半端ではなかったので、大学5年生の早期からグループを組んで医師国家試験対策の勉強会を繰り返してきました。ひとりではなくグループで対策することで、あわてることは無かったのですが、私は憶えることが苦手だったので、最後の最後まで繰り返し過去の問題を復習したり、理解度の浅い部分を整理して憶えなおしていきました。
20近い卒業試験を何とか切り抜け、いよいよ医師国家試験本番が近づいてきました。10歳のときの”医師へのあこがれ”を現実にする日がきました。自分の骨折をきっかけに、お医者さんへ憧れを持ち、何度もあきらめかけましたが、止まることなく歩み続けてきました。
福井の大地には、なごり雪がときより降っていたはずですが、一心不乱に勉強をする医学徒は、残雪を掻き分ける春の息吹にも気がついていませんでした。
(つづく)

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